第108回 薬剤師国家試験問題 問63(アジソン病) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問63(アジソン病)

病態
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アジソン病で特徴的に認められる所見はどれか。1つ選べ。

 

1.高血圧

 

2.高血糖

 

3.体重増加

 

4.色素沈着

 

5.活動性亢進

 

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問63の解説

アジソン病とは後天性の副腎皮質機能低下症のことです。

副腎皮質の機能が低下するので、副腎皮質ホルモン(球状層→アルドステロン・束状層→コルチゾール・網状層→アンドロゲン)の分泌低下が起こります。

症状としては、アルドステロンの低下により、低血圧・低Na血症・高K血症。

コルチゾールの低下により、低血糖。アンドロゲンの低下により、筋力低下・性欲減少・脱毛・無月経。

また、副腎皮質ホルモンが不足するため、下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が増加し、ACTHはメラニンの産生も刺激するので、色素沈着が見られます。

 

1.「×」アルドステロンの分泌が低下するため、低血圧症状が見られます。

 

2.「×」コルチゾールの分泌が低下するため、低血糖症状が見られます。

 

3.「×」アジソン病では、体重減少が見られます。

 

4.「〇」副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が増加するので、色素沈着が見られます。

 

5.「×」アルドステロンの分泌が低下するため、全身倦怠感が見られます。

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