問58(病態)
重大な副作用として血栓性血小板減少性紫斑病を起こす可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
1.イコサペント酸エチル
2.クロピドグレル硫酸塩
3.サルポグレラート塩酸塩
4.ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
5.ワルファリンカリウム
問58の解説
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)とは、血小板の凝集塊によって末梢血管が閉塞され、血液の流れが妨げられる疾患で、血小板減少症(出血傾向のため皮膚に紫斑)・溶血性貧血・腎機能障害(腎臓の毛細血管が血栓で閉塞)が症状として現れます。
チクロピジン(パナルジン®)の副作用として、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)が、イエローレターとして出されています。
チエノピリジン系の抗血小板薬に、チクロピジン(パナルジン®)、クロピドグレル(プラビックス®)、プラスグレル(エフィエント®)があり、添付文書の『重要な基本的注意』に血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の記載があります。
1.「×」イコサペント酸(エパデール®)
2.「〇」クロピドグレル(プラビックス®)は、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が発現することがあるので、投与開始後2ヵ月間は、2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮することと添付文書に記載されています。
3.「×」サルポグレラート(アンプラーグ®)
4.「×」ダビガトラン(プラザキサ®)
5.「×」ワルファリン(ワーファリン®)
チエノピリジン
問58の解答:2
2023.9.21時点の記事