問188(病態・薬物治療)
クローン病に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.好発年齢は40~50歳代である。
2.大腸に限局した炎症が認められる。
3.初期症状として、便秘が認められる。
4.増悪期に、CRP値の上昇が認められる。
5.特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。
問188の解説
クローン病は、口から肛門までの全消化管に、非連続性のびらんや潰瘍ができる、炎症性腸疾患の1種。男女比は2:1で男性に多く、10代~30代の若年層に多い。症状として、腹痛・下痢・血便が見られる。
クローン病の特徴的な病変として、腸の粘膜に敷石を敷いたような「敷石状潰瘍」や、腸の縦方向に「縦走潰瘍」が見られます。
1.「×」好発年齢は、若年層です。
2.「×」炎症が認められるのは、口から肛門までの全消化管です。
3.「×」下痢や腹痛が症状として多い疾患です。
4.「〇」CRPは、炎症マーカーのため、体内で炎症が起こると上昇します。
5.「〇」腸の粘膜に敷石を敷いたようにみえる敷石状潰瘍は、クローン病の特徴的病変です。
問188の解答:4と5
2023.8.15時点の記事