第109回 薬剤師国家試験問題 問185(偽膜性大腸炎) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第109回 薬剤師国家試験問題 問185(偽膜性大腸炎)

病態
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問185(病態・薬物治療)

薬剤服用後に発症する偽膜性大腸炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1.主な原因医薬品として、抗菌薬がある。

 

2.緑膿菌感染による大腸炎である場合が多い。

 

3.便秘が持続し、腸閉塞に至ることが多い。

 

4.治療薬として、メトロニダゾールやバンコマイシン塩酸塩が使用される。

 

5.難治性の場合は、インフリキシマブが用いられる。

 

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問185の解説

1.「〇」健康な人の腸内は、様々な細菌が生息していますが、抗菌薬の投与によって、正常な腸内細菌叢が崩れて、偽膜性大腸炎がおこることがあります。

 

 

2.「×」抗菌薬の投与により、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridioides (formerly Clostridium) difficile)が異常に増え、菌交代現象がおこり、大腸に偽膜がみられるようになるのが、偽膜性大腸炎です。

 

 

3.「×」偽膜性大腸炎の症状としては、抗菌薬投与後、数日~2,3週間後に発症する下痢・発熱です。

 

 

4.「〇」偽膜性大腸炎の治療としては、原因となった抗菌薬を中止して、メトロニダゾール(フラジール)やバンコマイシンの投与がおこなわれます。

 

 

5.「×」インフリキシマブ(レミケード)は、TNFαモノクローナル抗体製剤で、関節リウマチなどに適応があります。

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