第108回 薬剤師国家試験問題 問62(急性膵炎) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問62(急性膵炎)

病態
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急性膵炎で通常認められる所見はどれか。1つ選べ。

 

1.血中ヘモグロビン量の減少

 

2.血中リパーゼ活性の低下

 

3.白血球数の減少

 

4.心窩部痛

 

5.右腕への放散痛

 

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問62の解説

急性膵炎とは、膵臓から分泌された膵液(消化酵素)が、膵管を通って十二指腸に分泌されずに、何らかの理由で膵臓の中で活性化されてしまい、膵臓が膵液によって自己消化されてしまう疾患です。

急性膵炎の原因で多いのは、アルコールと胆石で、症状としては自己消化されるので、上腹部(みぞおち)や背中の激痛で、膝胸位(しつきょうい:うずくまるような姿勢)をとります。

 

1.「×」ヘマトクリットの上昇(50~55%)が見られます。

赤沈(赤血球沈降速度)亢進が見られるので、体内で炎症が起こっています。

 

2.「×」膵臓の消化酵素であるアミラーゼやリパーゼは、上昇します。

 

3.「×」通常、白血球数は増加(1万2000~2万/μL)します。

 

4.「〇」心窩部痛(みぞおち)の激痛が見られます。

 

5.「×」背部への放散痛は見られることがあります。

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