問62(病態)
急性膵炎で通常認められる所見はどれか。1つ選べ。
1.血中ヘモグロビン量の減少
2.血中リパーゼ活性の低下
3.白血球数の減少
4.心窩部痛
5.右腕への放散痛
問62の解説
急性膵炎とは、膵臓から分泌された膵液(消化酵素)が、膵管を通って十二指腸に分泌されずに、何らかの理由で膵臓の中で活性化されてしまい、膵臓が膵液によって自己消化されてしまう疾患です。
急性膵炎の原因で多いのは、アルコールと胆石で、症状としては自己消化されるので、上腹部(みぞおち)や背中の激痛で、膝胸位(しつきょうい:うずくまるような姿勢)をとります。
1.「×」ヘマトクリットの上昇(50~55%)が見られます。
赤沈(赤血球沈降速度)亢進が見られるので、体内で炎症が起こっています。
2.「×」膵臓の消化酵素であるアミラーゼやリパーゼは、上昇します。
3.「×」通常、白血球数は増加(1万2000~2万/μL)します。
4.「〇」心窩部痛(みぞおち)の激痛が見られます。
5.「×」背部への放散痛は見られることがあります。
問62の解答:4
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