問187(病態・薬物治療)
薬物動態に影響を与える因子のうち、高齢者において起きていると考えにくいのはどれか。
1つ選べ。
1.体脂肪率の増加
2.血漿中のアルブミン濃度の低下
3.血漿中のα1-酸性糖タンパク濃度の低下
4.肝血流量の減少
5.糸球体ろ過量の減少
問187の解説
ADME | 高齢による変化 |
吸収 | 胃内pH:上昇 |
分布 | 水分量:低下 |
脂肪量:増加 | |
血清アルブミン(酸性薬物と親和性が高い):低下 | |
α1-酸性糖タンパク(塩基性薬物と親和性が高い):増加 | |
代謝 | 肝血流量:低下 |
酵素活性:低下 | |
排泄 | 腎血流量:低下 |
糸球体ろ過量:低下 |
1.「〇」加齢により、筋肉量が減少し、体脂肪率は増加する傾向がある。
2.「〇」加齢により、肝臓でのアルブミン産生能は低下する。
3.「×」加齢により、α1-酸性糖タンパク濃度は増加する。
4.「〇」加齢により、肝機能が低下するため、肝血流量は減少する。
5.「〇」加齢により、腎臓の血流量が低下するため、糸球体ろ過量は低下する。
問187の解答:3
2023.8.15時点の記事