問37(薬理)
ソマトスタチン受容体を刺激して、消化管ホルモン産生腫瘍に伴う諸症状を改善するのはどれか。1つ選べ。
1.オクトレオチド
2.ソマトレリン
3.ソマトロピン
4.プロチレリン
5.ペグビソマント
問37の解説
1.「〇」オクトレオチド(サンドスタチンⓇ):成長ホルモン放出抑制ホルモン(GH-RIH)
ソマトスタチンアナログ製剤(※アナログ=類似)で、消化管ホルモン産生腫瘍細胞や、成長ホルモン(GH)産生下垂体腺腫細胞に存在する、ソマトスタチン受容体2(SSTR2)に結合して、原因ホルモンの分泌抑制を示します。
2.「×」ソマトレリン:成長ホルモン放出ホルモン(GH-RH)製剤
下垂体前葉から成長ホルモンの分泌を促進させるので、下垂体成長ホルモン分泌機能検査薬として用いられました。
3.「×」ソマトロピン(ヒューマトロープⓇ・ノルディトロピンⓇ・ジェノトロピンⓇ・グロウジェクトⓇ)
成長ホルモン(GH)製剤で、標的組織への直接作用と、肝臓におけるインスリン様成長因子-I(IGF-I)の合成および分泌促進による、IGFを介した標的組織への間接作用により、成長促進作用を示します。
4.「×」プロチレリン(ヒルトニンⓇ):甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
脳下垂体前葉での甲状腺刺激ホルモン(TSH)・プロラクチンの産生を促進します。
5.「×」ペグビソマント(ソマバートⓇ):成長ホルモン受容体拮抗薬
成長ホルモン(GH)受容体に結合して、成長ホルモン(GH)の結合を阻害することにより、シグナル伝達を抑制します。
問37の解答:1
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