問177
界面に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.固相-気相界面が固相-液相界面に置き換わることを吸着という。
2.溶液における表面吸着は、Gibbsの吸着等温式で表される。
3.液滴の接触角が小さい固体表面ほどぬれやすい。
4.錠剤は、拡張ぬれにより崩壊する。
5.表面張力測定法には、毛管上昇法、円環法及び沈降法がある。
問177の解説
1.「×」固相-気相界面が固相-液相界面に置き換わることをぬれといいます。
吸着とは、異なる物質相(液体ー固体など)の界面(異なる相が接している境界面)において、濃度が周囲よりも濃くなる現象のこと。
2.「〇」Gibbsの吸着等温式は、溶液表面への溶質の吸着量と表面張力の関係を式に表したもの。
Gibbsの吸着吸着等温式
3.「〇」接触角は、固体の上に液体を落としたときにできる、固体と液体の角度のことなので、接触角が小さい程、ぬれやすく、接触角が大きい程、ぬれにくい。
4.「×」錠剤は、浸漬ぬれにより崩壊します。
①拡張ぬれ:固体の表面に、液体が広がり薄膜状となる(接触角が0°)
②浸漬ぬれ:固体を液体中に浸し、固体が液体に覆われる
③付着ぬれ:固体の表面に、液体が液滴として付着
5.「×」表面張力測定法:毛管上昇法・円環法(リング法)・滴重法・プレート法など
沈降法:粒子径測定方法
2023.11.4時点の記事