第108回 薬剤師国家試験問題 問57(プロトロンビン時間) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問57(プロトロンビン時間)

病態
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プロトロンビン時間が延長する疾患はどれか。1つ選べ。

 

1.鉄欠乏性貧血

 

2.抗リン脂質抗体症候群

 

3.播種性血管内凝固症候群(DIC)

 

4.血友病

 

5.腎性貧血

 

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問57の解説

1.「×」鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が欠乏し、ヘモグロビン合成が障害されて生じる貧血。凝固系に異常はない→APTT:正常・PT:正常

 

2.「×」抗リン脂質抗体症候群とは、抗リン脂質抗体という自己抗体が、血液凝固を亢進し、血栓症や習慣性流産などを起こす疾患のこと。

抗リン脂質抗体は、APTTを延長させるが、臨床的には血液凝固を亢進し、血栓症をきたす。しかし、その機序は不明で、いくつかの仮説が出されています。

 

3.「〇」播種性血管内凝固症候群(DIC)は、全身に微小血栓が形成される結果、凝固因子の消費が亢進→APTT:延長・PT:延長

 

4.「×」血友病は、第Ⅷ因子(血友病A)・第Ⅸ因子(血友病B)が欠乏→APTT:延長・PT:正常

 

5.「×」腎性貧血は、腎機能低下による、エリスロポエチンの産生低下により生じる貧血。凝固系に異常はない→APTT:正常・PT:正常

 

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