問113（生物）
幹細胞に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.造血幹細胞は、単能性幹細胞である。
2.組織幹細胞は、非対称な細胞分裂をしない。
3.人工多能性幹細胞（iPS細胞）は、成体の体細胞に複数の遺伝子を導入し、分化状態を初期化することにより作製される。
4.胚性幹細胞（ES細胞）は、初期胚の内部細胞塊から樹立される。
5.ES細胞は、全能性を持つ。
問113の解説
1.「×」造血幹細胞は 赤血球、白血球、血小板などに分化するので、多能性幹細胞です。
2.「×」体性（組織）幹細胞は、既に分化する方向が決まった細胞で、非対称な細胞分裂（1つは幹細胞として、もう1つは分化細胞）もします。
3.「〇」iPS細胞は、体細胞に山中因子（4種の遺伝子）を導入し、分化状態を初期化することにより作製されます。
4.「〇」ES細胞は、初期胚の内部細胞塊から作成される、胚性幹細胞のことです。
5.「×」ES細胞は、現時点では胎盤に分化することができないので、多能性はあるが、全能性ではない。
問113の解答：3と4
2025.6.15時点の記事
