問162(薬理)
制吐薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.メトクロプラミドは、化学受容器引き金帯(CTZ)のオピオイドμ受容体を遮断する。
2.パロノセトロンは、消化器の求心性迷走神経終末やCTZのセロトニン5HT3受容体を遮断する。
3.オキセサゼインは、胃粘膜の知覚神経のニコチン性アセチルコリン受容体を遮断する。
4.プロメタジンは、胃壁細胞のガストリン受容体を遮断する。
5.アプレピタントは、嘔吐中枢やCTZのタキキニンNK1受容体を遮断する。
問162の解説
1.「×」メトクロプラミド(プリンペラン®)は、化学受容器引き金帯(CTZ)のドパミンD2受容体を遮断することにより制吐作用を示す。
2.「〇」パロノセトロン(アロキシ®)は、5HT3受容体遮断作用により、制吐作用を示す。(~セトロン:5HT3受容体遮断薬)
3.「×」オキセサゼイン(ストロカイン®)は、局所麻酔作用により、胃粘膜の知覚神経を麻痺させ、反射的嘔吐を抑制します。
4.「×」プロメタジン(ヒベルナ®)は、抗ヒスタミン薬で、H1受容体遮断作用を持ち、乗り物酔いなどに用いられる。
5.「〇」アプレピタント(イメンド®)は、タキキニンNK1(ニューロキニン1)受容体拮抗作用により、制吐作用を示す。
問162の解答:2と5
まとめ
2023.7.20時点の記事