第109回 薬剤師国家試験問題 問327(浸透圧) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第109回 薬剤師国家試験問題 問327(浸透圧)

実務
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問327(実務)

50歳男性。身長160cm、体重60kg。

食道がん術後の絶食状態にて以下の注射液の投与指示があった。

本処方の薬剤を投与する場合の血漿に対する浸透圧比として最も近いのはどれか。1つ選べ。

なお、血漿の浸透圧を290mOsm/L とし、ブドウ糖の分子量は180とする。

 

(処方)

ブドウ糖注射液 50%  500mL   1バッグ

中心静脈より投与 40mL/h

 

①1.0

 

②2.8

 

③4.8

 

④9.6

 

⑤19.2

 

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問327の解説

浸透圧(Osm/L)は、溶液1L中に溶けている粒子数(分子数・イオン数)です。

Osm/L=mol/L × 粒子数で示されます。

 

 

①「×」

 

 

②「×」

 

 

③「×」

 

 

④「〇」ブドウ糖注射液 50%  500mLの浸透圧を求めます。

ブドウ糖注射液 50%が1Lあると、ブドウ糖は、500gです。

ブドウ糖の分子量は180なので、モル濃度に変換すると、500/180≒2.77mol/L

浸透圧で表すと、Osm/L=2.77mol/L × 1(粒子数) = 2.77Osm/L ⇔ 2770mOsm/L

(※ブドウ糖はイオン化しない物質です。)

設問より、血漿の浸透圧は、290mOsm/Lなので

血漿に対する浸透圧比は、2770mOsm/L÷290mOsm/L ≒9.55

 

 

⑤「×」

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