問156(薬理)
花粉症の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.レボセチリジンは、知覚神経のヒスタミンH1受容体を遮断し、くしゃみを抑制する。
2.クロモグリク酸は、ロイコトリエンCysLT1受容体を遮断し、眼のかゆみを軽減する。
3.ラマトロバンは、プロスタノイドTP受容体及びプロスタノイドDP2受容体(CRTH2受容体)を遮断し、鼻粘膜の炎症を軽減する。
4.ナファゾリンは、鼻粘膜のアドレナリンα1受容体を遮断することで血管平滑筋を弛緩させ、鼻閉を軽減する。
5.トラニラストは、ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害することで炎症細胞の活性化を抑制し、結膜の充血を軽減する。
問156の解説
1.「〇」レボセチリジン(ザイザルⓇ)は、ヒスタミンH1受容体拮抗薬
2.「×」クロモグリク酸(インタールⓇ)は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬
3.「〇」ラマトロバン(バイナスⓇ:発売中止)は、トロンボキサンA2(プロスタノイドTP)受容体や、プロスタグランジンD2(プロスタノイドDP2・CRTH2)受容体の拮抗薬
4.「×」ナファゾリン(プリビナⓇ)は、アドレナリンα1受容体刺激薬
5.「×」トラニラスト(リザベンⓇ)は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬
問156の解答:1と3
2024.5.6時点の記事