問49
粉体の流動性を改善するために、大きくすべき物性値はどれか。1つ選べ。
1.かさ比容積
2.安息角
3.かさ密度
4.内部摩擦係数
5.空隙率
問49の解説
粒子径が小さいほど、空隙率が大きく、流動性が悪い。
粒子径が大きいほど、空隙率が小さく、流動性が良い。
1.「×」かさ比容積(見かけの比容積):単位質量当たりの隙間を含む散剤の占める体積のこと。
見かけの比容積が大きいほど、粒子径は小さくなるので、流動性が悪くなる。
2.「×」安息角:一定の高さから散剤を落として、散剤の山の斜面と水平面とのなす角度のこと。
安息角が大きいほど、流動性は悪い。
3.「〇」かさ密度(見かけの密度):単位体積当たりの隙間を含んだ散剤の質量のこと。
見かけの密度が大きいほど、粒子径が大きくなるので、流動性が良くなる。
4.「×」内部摩擦係数は、摩擦の度合いなので、値が大きいと動かないことを示します。
内部摩擦係数が大きいほど、流動性は悪い。
5.「×」空隙率は、単位体積あたりの隙間の割合。
空隙率が大きいほど、粒子径は小さくなるので、流動性が悪くなる。
2023.10.19時点の記事