第108回 薬剤師国家試験問題 問49(粒子径と流動性の関係) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問49(粒子径と流動性の関係)

薬剤
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粉体の流動性を改善するために、大きくすべき物性値はどれか。1つ選べ。

 

1.かさ比容積

 

2.安息角

 

3.かさ密度

 

4.内部摩擦係数

 

5.空隙率

 

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問49の解説

粒子径が小さいほど、空隙率が大きく、流動性が悪い。

粒子径が大きいほど、空隙率が小さく、流動性が良い。

 

 

1.「×」かさ比容積(見かけの比容積):単位質量当たりの隙間を含む散剤の占める体積のこと。

見かけの比容積が大きいほど、粒子径は小さくなるので、流動性が悪くなる。

 

 

2.「×」安息角:一定の高さから散剤を落として、散剤の山の斜面と水平面とのなす角度のこと。

安息角が大きいほど、流動性は悪い。

 

 

3.「〇」かさ密度(見かけの密度):単位体積当たりの隙間を含んだ散剤の質量のこと。

見かけの密度が大きいほど、粒子径が大きくなるので、流動性が良くなる。

 

 

4.「×」内部摩擦係数は、摩擦の度合いなので、値が大きいと動かないことを示します。

内部摩擦係数が大きいほど、流動性は悪い。

 

 

5.「×」空隙率は、単位体積あたりの隙間の割合。

空隙率が大きいほど、粒子径は小さくなるので、流動性が悪くなる。

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