第108回 薬剤師国家試験問題 問331(緩和ケア) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問331(緩和ケア)

実務
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「緩和ケアチーム」に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 

1.がん患者だけでなく、心不全患者の疼痛管理にも介入する。

 

2.職種間で共有する痛みの評価法として、Visual Analogue Scale(VAS)、 Numerical Rating Scale(NRS)等は有用である。

 

3.がん治療の開始とともに早い時期から介入する。

 

4.患者の身体的・精神的苦痛を和らげることが介入の目的であり、家族は対象に含まれない。

 

5.人生の最終段階における医療・ケアの決定に関わるアドバンス・ケア・プランニングの実践にも介入する。

 

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問331の解説

1.「〇」緩和ケアは、生命を脅かす疾患に直面している患者および家族のQOLを改善することなので、がん患者だけでなく、心不全患者の疼痛管理にも介入します。

 

2.「〇」痛みの評価方法

①VAS:紙の上に10cmの線を引いて、左端に0(痛み無し)、右端に100(最強の痛み)と書いて、患者さんに今の痛みはどこか聞いて、指で示してもらう方法。

②NRS:直線の左端に0(痛み無し)、右端に10(最強の痛み)として11段階(0~10)に区切って、患者さんに今の痛みはどこか聞いて、指で示してもらう方法。

③FRS(Face Rating Scale):笑った顔・ちょっと痛い顔・痛い顔・かなり痛い顔・泣くほど痛い顔など様々な表情を用意して、患者さんに今の痛みはどこか聞いて、指で示してもらう方法。

 

 

3.「〇」緩和ケアは、終末期だけではなく、がんと診断された時から、がん治療と同時に進めていきます。

 

4.「×」緩和ケアは、生命を脅かす疾患に直面している患者および家族のQOLを改善することなので、家族も含まれます。

 

5.「〇」アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)とは、人生の最終段階に、どのような医療・介護を望むのか、前もって、家族や医療・介護従事者と話し合い共有しておくことです。

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