第108回 薬剤師国家試験問題 問113(細胞周期) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問113(細胞周期)

生物
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下図は、細胞周期を表しており、G1期→ア期→G2期→イ期→G1期の順に連続して起こる事象を経て、2つの娘細胞になる過程を示している。次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 

113 108

 

1.ア期に、DNAが合成される。

 

2.イ期が進行するには、微小管の働きが必要である。

 

3.ウ期の細胞が多い細胞集団は、細胞増殖が速いと考えられる。

 

4.細胞周期の進行には、周期に応じて活性化されるキナーゼが関わっている。

 

5.がん抑制遺伝子産物には、細胞周期の進行を止めるタンパク質がある。

 

 

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問113の解説

G期:DNA合成準備期

ア期:S期(DNA合成期):DNA量が2倍になります。

G2期:細胞分裂準備期

イ期:M期(分裂期)

ウ期:G0期(静止期)

 

 

1.「〇」ア期は、S期なのでDNA合成期です。

 

 

2.「〇」イ期は、M期なので分裂期です。

微小管は紡錘体を形成し、赤道面に並んだ染色体を紡錘糸で両極に引っ張ります。

 

 

3.「×」ウ期は、G0期なので静止期です。

静止期の細胞が多い細胞集団は、細胞増殖が遅いと考えられます。

 

 

4.「〇」細胞周期の各期から次の期へ進行するかは、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)などによって制御されています。

 

 

5.「〇」がん抑制遺伝子産物の例として、p53タンパクがあります。

p53タンパクは、特定のDNA配列と結合して、がん抑制遺伝子のスイッチをonにすることで、細胞分裂の停止やアポトーシスを誘導します。

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