第110回 薬剤師国家試験問題 問329(相互作用) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第110回 薬剤師国家試験問題 問329(相互作用)

実務
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問329(実務)

医薬品とサプリメント含有成分による相互作用の組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 

医薬品(本剤) サプリメント含有成分 相互作用
1 レボドパ・カルビドパ 本剤の作用が減弱するおそれがある
2 パロキセチン セント・ジョーンズワート セロトニン作用による症状が現れることがある
3 アレンドロン酸 カルシウム 本剤の吸収が促進されるおそれがある
4 レボフロキサシン マグネシウム 本剤の効果が減弱するおそれがある
5 アミノフィリン カフェイン 過度の中枢神経刺激作用が現れることがある

 

 

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問329の解説

1.「〇」レボドパ・カルビドパ(ドパコール・ネオドパストン・メネシット):レボドパ製剤

レボドパと、鉄イオンがキレートを形成し、吸収が阻害されるため、抗パーキンソン病薬の効果が減弱するおそれがあります。

 

 

2.「〇」パロキセチン(パキシル):セロトニン再取り込み阻害薬

パロキセチン、セント・ジョーンズワートの両方とも、セロトニン作用を増強するため、セロトニン症候群が現れることがあります。

 

3.「×」アレンドロン酸(ボナロン・フォサマック):ビスホスホネート系製剤

ビスホスホネート系薬剤と、陽イオン(CaやMg)は、キレートを形成するため、吸収が阻害されるおそれがあります。

 

4.「〇」レボフロキサシン(クラビット):ニューキノロノン系抗菌薬

レボフロキサシンと、Mgイオンがキレートを形成し、吸収が阻害されるため、効果が減弱するおそれがあります。

 

 

5.「〇」アミノフィリン(ネオフィリン)と、カフェインは、両方ともキサンチン誘導体で、中枢神経刺激作用を有するため、併用により、中枢神経刺激作用が増強されます

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