問33(薬理)
血小板のADP P2Y12 受容体の遮断により、血小板凝集抑制作用を示すのはどれか。1つ選べ。
1.シロスタゾール
2.サルポグレラート
3.チカグレロル
4.オザグレル
5.ベラプロスト
問33の解説
1.「×」シロスタゾール(プレタール®)
血小板・血管平滑筋のホスホジエステラーゼⅢを阻害することにより、cAMPが増加し、抗血小板作用および血管拡張作用を示します。
2.「×」サルポグレラート(アンプラーグ®)
血小板・血管平滑筋における5-HT2受容体遮断作用により、抗血小板作用および血管拡張作用を示します。
3.「〇」チカグレロル(ブリリンタ®)
血小板のアデノシン二リン酸(ADP)受容体サブタイプであるP2Y12受容体を遮断し、抗血小板作用を示します。
4.「×」オザグレル(カタクロット®)
トロンボキサン合成酵素を阻害して、トロンボキサンA2の産生を抑制し、プロスタサイクリンの産生を促進して抗血小板作用を示します。
5.「×」ベラプロスト(ドルナー®・プロサイリン®)
血小板・血管平滑筋のプロスタノイドIP受容体(プロスタサイクリン受容体)を介して、アデニル酸シクラーゼが活性化し、cAMPが増加し、抗血小板作用および血管拡張作用を示します。
血小板凝集抑制薬
問33の解答:3
2023.9.14時点の記事