問151(薬理)
細胞内情報伝達系に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ドパミンD2受容体が刺激されると、Giタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼ活性が抑制される。
2.グルタミン酸NMDA受容体が刺激されると、Ca2+の細胞膜透過性が亢進される。
3.γ-アミノ酪酸GABAB受容体が刺激されると、Cl–の細胞膜透過性が亢進される。
4.グルカゴン受容体が刺激されると、受容体型チロシンキナーゼが活性化される。
5.インスリン受容体が刺激されると、膜結合型グアニル酸シクラーゼが活性化される。
問151の解説
1.「〇」Giタンパク質共役型受容体としては、α2・M2・D2・5-HT1・GABAB受容体などがあります。
2.「〇」グルタミン酸NMDA受容体が刺激されると、Ca2+チャネルが開口し、脱分極が起こります。
3.「×」γ-アミノ酪酸GABAB受容体が刺激されると、アデニル酸シクラーゼが抑制されます。
GABAA受容体が刺激されると、Cl–チャネルが開口し、過分極が起こります。
4.「×」グルカゴン受容体が刺激されると、アデニル酸シクラーゼが活性化されます。
Gsタンパク質共役型受容体としては、β1,2,3・H2・PGI2・5-HT4・グルカゴン受容体などがあります。
5.「×」インスリン受容体が刺激されると、チロシンキナーゼが活性化されます。
心房性Na利尿ペプチド受容体が刺激されると、グアニル酸シクラーゼが活性化されます。
問151の解答:1と2
2025.6.25時点の記事