問40(薬理)
抗悪性腫瘍薬のうち、チュブリンに結合し微小管の重合を阻害するのはどれか。1つ選べ。
1.シスプラチン
2.メトトレキサート
3.ビンクリスチン
4.フルオロウラシル
5.ブレオマイシン
問40の解説
1.「×」シスプラチン(ランダⓇ)
がん細胞のDNAと結合して、DNA合成を阻害し、抗腫瘍作用を示します。
2.「×」メトトレキサート(メソトレキセートⓇ)
葉酸はジヒドロ葉酸還元酵素によって活性化されDNA合成に使用されますが、メトトレキサートは葉酸と類似した構造を持つため、ジヒドロ葉酸還元酵素を葉酸と取り合い、DNA合成が阻害され、抗腫瘍作用を示します。
3.「〇」ビンクリスチン(オンコビンⓇ)
微小管のチュブリンに結合して、細胞周期を停止させ、抗腫瘍作用を示します。
4.「×」フルオロウラシル(5−FUⓇ)
フルオロウラシルとウラシルは、構造が類似しているので、DNA合成阻害により、抗腫瘍作用を示します。
5.「×」ブレオマイシン(ブレオⓇ)
DNA 合成阻害と DNA鎖切断作用により、抗腫瘍作用を示します。
問40の解答:3
2024.4.9時点の記事