問192(病態・薬物治療)
白癬及びその治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.足白癬の原因で最も頻度の高いのは、カンジダ・アルビカンスである。
2.足白癬への外用薬による治療は、1週間で中止する。
3.爪白癬の治療には、内服薬は用いられない。
4.イトラコナゾール錠は、妊婦又は妊娠の可能性のある女性に禁忌である。
5.テルビナフィン塩酸塩錠の副作用として、重篤な肝障害がある。
問192の解説
1.「×」白癬菌の1種であるトリコフィトン・ルブルムが、足白癬の原因として有名です。
カンジダ・アルビカンスは、膣カンジダ症の原因となります。
2.「×」足白癬への外用薬による治療は、治療する時期にもよりますが、数か月は必要です。
3.「×」爪白癬の治療には、内服薬(ホスラブコナゾール(ネイリンⓇ)・テルビナフィン(ラミシールⓇ)・イトラコナゾール(イトリゾールⓇ))を用います。
外用薬を用いる場合は、エフィナコナゾール(クレナフィンⓇ)を用います。
4.「〇」イトラコナゾール(イトリゾールⓇ)は、妊婦又は妊娠の可能性のある女性には、催奇形性の可能性があるので禁忌です。
5.「〇」テルビナフィン(ラミシールⓇ)の副作用として、重篤な肝障害が知られています。
そのため、投与前に肝機能検査を行い、投与開始後2カ月間は月1回の肝機能検査、その後も、定期的な肝機能検査を行います。
問192の解答:4と5
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