問66(病態)
播種性血管内凝固症候群(DIC)で認められる検査所見はどれか。1つ選べ。
1.アンチトロンビンの減少
2.フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)の減少
3.血小板数の増加
4.プラスミノゲンの増加
5.プロトロンビン時間(PT)の短縮
問66の解説
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、全身の微小血管内に、多くの血栓が形成されます。そのため、凝固因子や血小板が消費され、出血傾向となります。
1.「〇」凝固反応を抑えようとして、抗凝固因子であるアンチトロンビンは、凝固因子であるトロンビンに結合するので、アンチトロンビンは減少します。
2.「×」線溶系の亢進により、フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)は、増加します。
3.「×」血栓が形成されるので、血小板は減少します。(消費性の血小板減少)
4.「×」線溶系の亢進により、プラスミノゲンは、減少します。
5.「×」血栓が形成されるので、凝固因子が消費され、プロトロンビン時間(PT)は延長します。
凝固2
問66の解答:1
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