問38(薬理)
プロゲステロン受容体を刺激して、子宮内膜細胞の増殖を抑制するのはどれか。1つ選べ。
1.リュープロレリン
2.タモキシフェン
3.ジエノゲスト
4.エンザルタミド
5.デュタステリド
問38の解説
1.「×」リュープロレリン(リュープリンⓇ):Gn-RH(ゴナドトロピン放出ホルモン)製剤
初期は、性腺刺激ホルモンの分泌を増加させますが、頻回投与により、LH-RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)受容体の脱感作(ダウンレギュレーション)がおこり、性腺刺激ホルモンの分泌が低下します。
2.「×」タモキシフェン(ノルバデックスⓇ):エストロゲン受容体遮断薬(抗エストロゲン薬)
3.「〇」ジエノゲスト(ディナゲストⓇ):プロゲステロン受容体刺激薬
※プロゲステロン(黄体ホルモン):子宮内膜の増殖を抑え、妊娠に適した状態に変化させます。
4.「×」エンザルタミド(イクスタンジⓇ):アンドロゲン受容体(AR)のシグナル伝達阻害薬
5.「×」デュタステリド(アボルブⓇ):5α還元酵素阻害薬(テストステロン→ジヒドロテストステロンへ変換する酵素を阻害)
問38の解答:3
2025.4.8時点の記事