問84(実務)
プロトンポンプ阻害薬と併用禁忌の医薬品はどれか。1つ選べ。
1.セベラマー塩酸塩錠
2.エンパグリフロジン錠
3.アタザナビル硫酸塩カプセル
4.沈降炭酸カルシウム錠
5.レパグリニド錠
1.「×」セベラマー(レナジェルⓇ・フォスブロックⓇ):高リン血症治療薬(リン結合性ポリマー)
禁忌:腸閉塞の患者
2.「×」エンパグリフロジン(ジャディアンスⓇ):SGLT2阻害薬
禁忌:重症ケトーシス・糖尿病性昏睡・前昏睡・重症感染症・手術前後・重篤な外傷のある患者
3.「〇」アタザナビル(レイアタッツⓇ):HIVプロテアーゼ阻害薬
禁忌:重度の肝障害患者・次の薬剤を投与中の患者:リファンピシン(リファジンⓇ)・イリノテカン(トポテシンⓇ・カンプトⓇ)・ミダゾラム(ドルミカムⓇ)・トリアゾラム(ハルシオンⓇ)・ベプリジル(ベプリコールⓇ)・クリアミンⓇ配合錠・メチルエルゴメトリン(パルタンⓇ)・ピモジド(オーラップⓇ)・シンバスタチン(リポバスⓇ)・ロミタピド(ジャクスタピッドⓇ)・バルデナフィル(レビトラⓇ)・ブロナンセリン(ロナセンⓇ)・アゼルニジピン(カルブロックⓇ)・レザルタスⓇ配合錠・ルラシドン(ラツーダⓇ)・フィネレノン(ケレンディアⓇ)・リバーロキサバン(イグザレルトⓇ)・グラゾプレビル(グラジナⓇ)・マヴィレットⓇ配合錠・セイヨウオトギリソウ・プロトンポンプ阻害剤
※胃酸分泌抑制(PPI阻害薬)により、アタザナビル(レイアタッツⓇ)の溶解性が低下し、吸収が抑制されるため、アタザナビル(レイアタッツⓇ)とPPI阻害薬は禁忌。
4.「×」沈降炭酸Ca(カルタンⓇ):高リン血症治療薬
禁忌:甲状腺機能低下症患者
5.「×」レパグリニド(シュアポストⓇ):速効型インスリン分泌促進薬
禁忌:1型糖尿病・重症ケトーシス・糖尿病性昏睡・前昏睡・重症感染症・手術前後・重篤な外傷・妊婦又は妊娠している可能性のある患者