第108回 薬剤師国家試験問題 問84(PPIの禁忌薬) | 積小為大!!  健康・社会保険・労働に関すること

第108回 薬剤師国家試験問題 問84(PPIの禁忌薬)

実務
この記事は約2分で読めます。
Pocket

プロトンポンプ阻害薬と併用禁忌の医薬品はどれか。1つ選べ。

 

1.セベラマー塩酸塩錠

 

2.エンパグリフロジン錠

 

3.アタザナビル硫酸塩カプセル

 

4.沈降炭酸カルシウム錠

 

5.レパグリニド錠

 

スポンサーリンク
問84の解説

1.「×」セベラマー(レナジェル・フォスブロック):高リン血症治療薬(リン結合性ポリマー)

禁忌:腸閉塞の患者

 

 

2.「×」エンパグリフロジン(ジャディアンス):SGLT2阻害薬

禁忌:重症ケトーシス・糖尿病性昏睡・前昏睡・重症感染症・手術前後・重篤な外傷のある患者

 

 

3.「〇」アタザナビル(レイアタッツ):HIVプロテアーゼ阻害薬

禁忌:重度の肝障害患者・次の薬剤を投与中の患者:リファンピシン(リファジン)・イリノテカン(トポテシン・カンプト)・ミダゾラム(ドルミカム)・トリアゾラム(ハルシオン)・ベプリジル(ベプリコール)・クリアミン配合錠・メチルエルゴメトリン(パルタン)・ピモジド(オーラップ)・シンバスタチン(リポバス)・ロミタピド(ジャクスタピッド)・バルデナフィル(レビトラ)・ブロナンセリン(ロナセン)・アゼルニジピン(カルブロック)・レザルタス配合錠・ルラシドン(ラツーダ)・フィネレノン(ケレンディア)・リバーロキサバン(イグザレルト)・グラゾプレビル(グラジナ)・マヴィレット配合錠・セイヨウオトギリソウ・プロトンポンプ阻害剤

 

※胃酸分泌抑制(PPI阻害薬)により、アタザナビル(レイアタッツ)の溶解性が低下し、吸収が抑制されるため、アタザナビル(レイアタッツ)とPPI阻害薬は禁忌。

 

 

4.「×」沈降炭酸Ca(カルタン):高リン血症治療薬

禁忌:甲状腺機能低下症患者

 

 

5.「×」レパグリニド(シュアポスト):速効型インスリン分泌促進薬

禁忌:1型糖尿病・重症ケトーシス・糖尿病性昏睡・前昏睡・重症感染症・手術前後・重篤な外傷・妊婦又は妊娠している可能性のある患者

問84の解答:3
2024.1.5時点の記事
PAGE TOP