筋弛緩薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ロクロニウムは、電位依存性Na+チャネルに結合して、終板の脱分極を抑制する。
2.スキサメトニウムの筋弛緩作用は、スガマデクスの併用により減弱される。
3.ダントロレンは、骨格筋のリアノジン受容体に作用して、筋小胞体からCa2+遊離を抑制する。
4.バクロフェンは、γ-アミノ酪酸 GABAA 受容体を刺激して、γ 運動ニューロンの活動を抑制する。
5.チザニジンは、アドレナリンα2受容体を刺激して、脊髄の多シナプス反射を抑制する。
問153の解説
1.「×」ロクロニウム(エスラックスⓇ):非脱分極型筋弛緩薬
神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体遮断作用により、筋弛緩作用を示します。
2.「×」スキサメトニウム(レラキシンⓇ):脱分極型筋弛緩薬
神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体と結合して、持続的脱分極を起こすことで、筋弛緩作用を示します。
スガマデクス(ブリディオンⓇ):筋弛緩回復薬
ロクロニウム(エスラックスⓇ)と包接体を形成することで、神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体と、結合可能な筋弛緩薬濃度が減少するので、筋弛緩阻害作用を示します。
3.「〇」ダントロレン(ダントリウムⓇ)
筋小胞体からCa2+遊離を抑制し、骨格筋の興奮-収縮連関を抑制します。
4.「×」バクロフェン(ギャバロンⓇ・リオレサールⓇ):GABAB受容体作動薬
γ 運動ニューロンの活動を抑制する、抗痙縮薬です。
5.「〇」チザニジン(テルネリンⓇ):α2受容体刺激薬
脊髄の多シナプス反射を抑制します。
問153の解答:3と5